読書のまとめ:アドラーに学ぶ部下育成の心理学

アドラーに学ぶ部下育成の心理学


プロローグ
ほめない、叱らない、教えない
5つのキーワード劣等感と優越・勇気づけ・共同体感覚・結末を体験させる・課題の分離

第1章 ほめてはいけない
ほめる行為は上下関係と期待していない状態から生じる
コントロールしようとせずに勇気づける
ほめる:上から目線で結果に言及
→他人が動力源となり自立・自律しない
勇気づけ:同じ目線でプロセスに言及
→自発的に行動する

第2章 叱ってはいけない
部下の間違いは放置しない 叱らず(相手のやり方を否定せず)に勇気づけする方法→
①主観伝達と質問
②誘い水 ジャブジャブあげすぎないように注意 基本は主観伝達と質問を繰返し相手を引き出す
③ユーでなくアイメッセージ
あなはこうしなければならない ではなく
私だったらこうするな →勇気づけが簡単になる
2次感情を一次感情に置き換える→怒るのではなく寂しいよ などと伝える
④犯人捜し(原因分析)せずソリューションフォーカス(問題解決)する
士気が下がらず、いろんなアイデアを出せる

⑤フィードバックでなくフィードフォワード
フィードバック 5段階の伝え方
1. 事実 チャックが開いて
2. 主観 変だよ
3. 評価 だらしないな
4. 提案 閉めたらどう? 5. 命令 閉めろ

予測 チャックの閉め忘れが多いみたいだよ

第3章 教えてはいけない

①指示をするから指示待ちになる
ティーチングでなくコーチンコーチングとほめない・叱らない・勇気づけを組み合わせる
②基本形はホワイトスペースと支援応需
whatを部下と設定しhowは部下に委ねてホワイトスペースを作り、部下が自発的に埋める
→全まかせが不安なら誘い水で事前に誘い水でフィードフォワードする or 支援応需
③定例面談の場を設ける、が取り調べ尋問(上司が主役)はせず、部下が自由に話す場にする
④どうすればいいですか?には あなたはどうしたいの?と返す ただしどうすべき?とは聞かない→答え探しを部下がやるから
⑤部下へのリソース補給
1. 経験のリソース
2. 視点のリソース 自社→顧客視点 短期→長期視点
3. 枠組みのリソース 予算・時間・前例なしなどの枠を取り払ってアイデアを出す

第4章 自然の結末を体験させる
①人は経験から学ぶ 歴史から学ぶ
先回りして失敗を防いではいけない
→学び取るチャンスを与える ex)子供が自転車に乗れるよう支えている荷台の手を離す勇気

②自然の結果とは何か?
忘れ物をよくする子供に対して 叱らず 先回りして教えず 何も言わない→発生する結果を子供が気付くのを待つ
放っておくのは冷たい仕打ちでなく相互尊敬 相互信頼の関係
迷惑が掛かっても放っておく 周囲に気にしないようお願いする 遅刻者いても会議は定刻に開始

③嫌味は言わない
変化は事前告知する

④成功を増やすために失敗を増やす
確率を上げなくても良い、チャレンジして分母を増やして分子も増やす

⑤信用でなく信頼を重んじる
担保がなくても相手を信じる
ピグマリオン効果(正)とゴーレム効果(負)

第5章 論理的結末を体験させる
①食事に遅れてきたら
事前に食事に遅刻したらご飯はないと約束→サラリと夕食を出さない、泣きの一回はない ここで与えると泣けば許されると教えてしまう

②嫌味や叱責は罰になる
嫌味や叱責すると子供は罰と感じて母を恨む
サラリと夕食なしと言って論理的結末を体験させる  (明るくさっぱり 短く 共感し伝える)
このきづかせる機会を邪魔しない(相手を尊重する)→相手に気づかせるのはコントロール

③関連のない結末も罰になる
遅刻の結果を食事なしでなく部屋の掃除にすると合理性 関係性がなく罰になる

④担当替えという論理的結末
ポテンシャルが高くても ケアレスミスぎ多くクライアントからの苦情で担当替え→罰・片道切符にならないよう担当替えを行う

⑤人事考課に反映させるという結末

第6章 課題を分離し境界線を引く
①人間関係の基本は境界線を引くこと
越えてきたらNOと言う
課題の分離が人間関係の基礎
生じる結果に誰が責任を負うのか?を見極める
課題の分離は冷たく無関心な対応ではない 相互信頼 相互尊敬に基づく→アイメッセージを使って願望として伝える 〜してほしいな

②結末を引き受けるのは誰か?
勉強しない子供にイライラしない→勉強するかどうかは子供の課題、イライラするかしないかは親の問題
このコミュニケーションは建設的かどうかを常に考える
迎合も支配同様に不健全
しっかりNOと断る

③感情に関しても課題の分離を行う
落ち込んでいる時にゲラゲラ笑ってる人を見てイライラする→課題の分離ができていない
陰口を言われても気にしない

部下の感情に責任を負ってはならない
→ある部下に仕事を依頼したが多忙で不平を言われた
→作業の平準化だけでなく部下の能力開発を考慮して依頼した
→結果として不平を言ってこなされた
→熟慮の末に決めたなら部下の感情は部下の課題、仕事の割り当てで部下の喜ぶ・悲しむは上司の責任ではない

④部下を支配しても迎合してもいけない
支配と迎合はコインの表裏一体

⑤上司の仕事は環境を作ること
B=PE     behavior/personality/environment 
部下の行動は部下の性格 能力と上司の作った環境に起因する

無理に水を飲ませることは出来ない
You may take a horse to the water, but you cannot make him drink.